0. この資料について
募集要項に「重要なのは、なぜこのLPでは申し込みにつながらないのかを考え、改善案を具体的なLPに落とし込めること」とありました。それは文章では伝わらないと思ったので、実際に手を動かした形 でお出しします。テンプレートではなく、本件のために書き起こしたものです。
御社の商材をまだ存じ上げないため、事例は私が実際に構成から書いている「地域密着型サービスのLP」 を題材にしています。商材が変わっても、工程と判断基準は同じです。
1. 私が回している7工程
① リサーチ競合LP・広告文・検索語
② 仮説どこで落ちているか
③ 訴求設計1枚1訴求に絞る
④ 構成16パートから取捨
⑤ FV・コピー最後に書く
⑥ 数値分析CVR・離脱・ヒートマップ
⑦ 検証1回1要素のABテスト
① リサーチで、必ず先に見るのは「LPではなく広告文」です
見込み客はまず広告文を見て、「自分に必要だ」と思ったからクリックしています。広告文に入っているフレーズがLPの一行目にないと、それだけで反応率が落ちます 。競合LPを見る前に、出稿中の広告文とキーワードを全部並べます。ここが噛み合っていないだけでCVRが動く案件を、何度も見ています。
⑤ ファーストビューは、いちばん最後に書きます
先にFVを書くと、そのコピーに合わせて後続セクションを歪めることになります。ベネフィットの羅列を最初に作り、FVは最後 。この順番だと、FVが「ページ全体の要約」になり、読み進めたときの落差がなくなります。
⑦ ABテストは、1回に1要素しか変えません
FVとCTAを同時に変えると、どちらが効いたのか永久にわかりません。学習が残らない改善は、次に活きません。
2. 実作業サンプル ─ 離脱仮説から、FVを書き換える
「反応が悪いLP」を、私がどう見て、どう直すかの実例です。
Before ─ よくある形 広告文と一行目がつながっていない
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ここで落ちている、と考える根拠:
① 広告文で「◯◯市 即日対応」と言ってクリックさせているのに、一行目に地域名も「即日」もない 。見込み客は「別のページに来たかもしれない」と判断します。
② 「寄り添う」「最適」は、どの競合も言っている ため、比較の材料になりません。
③ CTAが「お問い合わせ」1種類。まだ問い合わせる気がない人 の受け皿がありません。
④ 特典がないため、いま動く理由がありません。
After ─ 書き換え案 地域名+サービス名+即応+特典を1画面に
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変えた4点と、その理由:
① 地域名とサービス名を一行目に固定。 広告文と同じ言葉にそろえます。ここは反応率に直結するため、例外を作りません。
② 「寄り添う」を「最短30分」に置換。 形容詞を数字に変えると、比較の土俵に乗ります。
③ 特典をCTAの直前・上に配置。 特典が上、CTAが下。距離を近づけます。特典は割引ではなく「書面での見積り提示」 にしました。ハードルが低く、かつ次の仕事につながる特典だからです。
④ CTAを2種類に限定。 「いま電話したい人」と「まだ調べたい人」の2つだけ。3つ目を足すと、両方の反応が落ちます。デザインは全CTAで統一します。
3. 数値の見方 ─ 私が最初に開く4つ
# 見るもの この数字が悪いときの一次仮説 最初に打つ手
1 FV到達後の直帰率/スクロール率(0〜25%で離脱) 広告文とFVが噛み合っていない。ターゲットずれ FVのコピーを広告文の語に合わせる。1要素だけ変えてABテスト
2 ヒートマップの「熟読エリア」と「離脱エリア」 離脱直前のセクションが不安を生んでいる(多くは料金・条件) そのセクションの直後にFAQか実例を差し込む。順番だけ変える案も同時に用意
3 CTAクリック率(CTAごと) CTAが多すぎる/文言が「送信」など動作語になっている CTAを2種類に絞る。文言を「得られるもの」に変える(例:料金の目安を見る)
4 フォーム到達数とフォーム完了率の差 入力項目が多い。必須が多い フリガナ・問い合わせ種別を削除。姓名を分けない。項目を減らすのが最も速く効きます
スマホでしか判定しません。 アクセスの8〜9割はスマートフォンです。PCで整って見えても、スマホで文字が詰まっていたり妙な位置で改行されていれば、それだけで読まれません。私は必ずスマホ表示で確認し、PCは最後に見ます。3行続いたら空行を入れる、くらいの余白を基準にしています。
4. ABテスト設計サンプル(1本目に回すもの)
A(現行) FV見出し:情緒型
「お客様に寄り添い、最適なご提案をいたします」
仮説: クリック直後に「自分のことだ」と判定できず、0〜25%スクロールで離脱している
B(検証案) FV見出し:数字+地域型
「◯◯市の◯◯なら、最短30分でうかがいます」
変える要素: 見出しのみ。サブコピー・特典・CTA・デザインはAと完全に同一にする
項目 設定
主要指標 CVR(フォーム送信+電話タップ)
副指標 25%スクロール到達率、FV下CTAのクリック率
判定に必要な期間 各パターンのCV数が最低30件に到達するまで(期間ではなく件数で切ります)
やらないこと 途中で見た目を微調整する/期間中に広告文を変える/両方同時に別要素も変える
終了後にやること 勝敗にかかわらず、「なぜそうなったか」の1枚レポート を残す。次のテスト案を2本出す
5. 私が案件に入って、最初の1週間でお出しするもの
1日目: 現行LP・競合LP・出稿中の広告文・検索語の棚卸し表(1枚)
2〜3日目: 離脱仮説リスト(優先度つき・5〜8本)と、その根拠になった数値
4日目: FV書き換え案 3パターン(それぞれ「なぜこの案か」を明記)
5日目: LP全体の構成案(セクション順・各セクションの役割・想定文字数)
6〜7日目: デザイナー様への制作依頼書(原稿・指示・参考・NG例をまとめた1本のドキュメント)とABテスト設計書
デザイン制作は別担当とのことでしたので、私の成果物は「デザイナーがそのまま作れる状態のドキュメント」 までを想定しています。口頭やチャットの断片で渡さず、1本のドキュメントに集約してお渡しします。
6. LP構成の型(16パート)と、そこからの取捨
私はLPを次の16パートで組み立て、商材ごとに不要なものを落としています。カッコ内は制作する順番 です。FVを最後に作るのはこのためです。
1 心をつかむ(イベント名・サブタイトル・キャッチコピー) 作る順 11
9 商品説明・カリキュラム 作る順 4
2 共感・問題提起「こんなお悩みありませんか?」 2
10 特徴・選ばれる理由・差別化 5
3 解決方法の提示・商品/サービス紹介 —
11 不安や疑問の解消(よくある質問) —
4 ベネフィットの羅列 1(最初)
12 金額 —
5 自分ごと化「こんな人におすすめ」 3
13 特典・後押し 7
6 自己紹介・プロフィール 6
14 申し込みはこちら(期限・限定◯名) 9
7 メッセージ —
15 支払い方法・キャンセルポリシー・特商法 —
8 お客さまの声・導入事例 8
16 最後に(想い) 10
お客さまの声は、画像と文字起こしの両方を必ず載せます。 画像だけだと読まれず、テキストだけだと信じられません。また「作業の流れ」の中に「お問い合わせ」の段がある場合は、そこに電話番号とフォームの両方 を書きます。読んでいる途中で動きたくなった人を、ページ最下部まで歩かせないためです。
本資料は、クラウドワークス募集「LP制作・LPOができるライター募集」への応募にあたり、株式会社BFPが本件専用に作成したものです。事例中の数値・地域名はすべて仮置き(◯表記)です。無断転載はご遠慮ください。
株式会社BFP / ユウスケ 2026年8月26日